ウニの生態

ウニ(海胆、海栗、英: Sea urchin)は、ウニ綱に属する棘皮動物の総称。ヒトデやなまこの仲間。
「海胆、海栗」は、生の状態を示し、「雲丹」は、塩漬けされたもの(加工されたもの)を指す。 雲丹の「雲」とは「集まる」 ことを意味し、「丹」は「赤い」という意味。
ちなみに、ウニは英語でsea urchinと呼び、直訳すると「海のいたずらっ子」。

概要

深海の海底(水深7340メートル)から磯に至る世界中の海に生息し、約870種が確認されている。日本近海では約140種が生息している。多くの種が全身にトゲを持ち、中には毒を持つものもある。 ウニの体の構造は5つの部分から成り、背面から見た殻の輪郭が円形で、中心から5つの部分が放射相称に配置されたものを正形ウニ類と呼び、放射状ではなく左右相称になっているものを不正形ウニ類と呼ぶ。

ウニの特徴

ウニの口は、殻が海底に接する面にあり、肛門はその反対側の背面にある。長短さまざまの棘(とげ)を持ち、 その間にある吸盤状の管足(かんそく)を使って移動する。
ウニの棘は身を守るためだけでなく、歩いたり、体を固定するのにも使う。
ウニ類は棘皮(きょくひ)動物という種類に含まれ、ヒトデで代表されるように、5角形が基本の形。そのため、歯も5本、普段私たちが食べているウニの身(生殖巣)も一つのウニに5個入っている。

ウニの成長

海水中に放出された卵、精子は、受精し、1~2日でふ化し、植物プランクトンを食べながら、1~2ヶ月海水中をただよって成長する。この時期のウニを、プルテウス幼生と呼ぶ。その後、変態し、親と同じ形の稚ウニとなり、海底で生活し始める。その大きさは0.5ミリくらい。
ウニは基本的には雑食。小さいときは小型海藻、付着珪藻類、生物の破片等を主に食べ、大きくなると、大型の海藻(例えばコンブとか、ワカメ)を食べるようになる。
餌を食べたウニは、2年で産卵し始め、3~4年で殻径5cmを越えるようになる。
日本のウニではバフンウニの寿命は7~8年、キタムラサキウニの寿命は14~15年程度といわれている。
北アメリカ太平洋岸に生息している「アメリカオオムラサキウニ」という大型のウニは、100年以上生きるといわれている。
なお、近年の調査研究結果により、寿命は(種と環境によるが)200歳に至ることもあることが判り、生殖能力も100歳を超えても、10歳のウニと変わらないことが判ってきた。

 

参照:wikipedia、小林商店

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